空想の世界へ:悲しいとき・淋しいときに




*目にやさしい背景色を使用*











ちょっとしたルールをつくって、不思議でステキな世界へ。

こんな風にのめりこめたら――。








< 本文は:物語風に3分 >


目次

1.タウパの前書き <悲しみ・淋しさ:思いが強いと入れない>

2.ちょっとしたルール

3.空想する環境・ルールに慣れよう

4.空想の世界・マイナスの状況を楽しむ

5.上空から湖底へ

6.空想が間にあわない

7.さぁ、つづきます・そして自分の世界へ

8.まとめ








それでは、物語のように、どうぞ















― そこは、さんご礁にかこまれたのしげる島 ―








1.タウパの前書き <悲しみ・淋しさ:思いが強いと入れない>


こんにちは、島に住む10才のタウパです。

どふぁら兄ちゃんはときどき、

高床やハンモックから足をおろして座って、暗い顔してる。

そんなとき、空想の世界へいくんだって。

思いが強いと、入れなくて四苦八苦するけど、

それはここでは省略だって。

なんとかして世界へ入って、楽になってってばぁ。


















2.ちょっとしたルール

この島には、山がありません。

島の人に山の説明を、土がヤシの木より高くもりあがっています、とすると頭のうえに ? マークが浮かんだような顔をします。

そんなユニークな世界になることをねがって。

ルールは、自分のしっている範囲をこえる、にします。


















3.空想する環境・ルールに慣れよう

部屋を暗くしてベッドや布団に横になると、いいかもしれません。

島の家は、壁や照明がありません。

どふぁらは後ろにたおれ、高床にあおむけになって目をつぶりました。

目のまえに入口を設けます。

みなさんのしっている入口の形は、ドアやトンネルの形です。

ですからそれをこえて、ナスのような形にします。

ナスはしっている範囲なので、ルール違反のようですが、しっているドアやトンネルの形をこえた次ですから、よし、とします。

それでは、ナスのような形をした入口を通って、むこう側へいきます。


















4.空想の世界・マイナスの状況を楽しむ

入口のむこうは、暗くありませんが、明るくもありません。

みえ辛くてイラッとします。

足元はかたくもやわらかくもなく、ねばねばしています。

足をあげるとチューインガムが、のびたようになります。

歩き辛いですが、こんな経験は空想の世界じゃないと、できません。

まえにだしたりょう手を平泳ぎのように、うごかして歩きます。

そうすると重い空気をひくことができ、進みやすくなりました。


















5.上空から湖底へ

薄暗くてみにくいうえに、ガムのようなものが足の裏に、はりついてきます。

その厚みがまし、歩くほどに背が高くなります。

下をむくと、つま先はすぐそこですが、ガムのようなものの厚みは1万メートルをこえました。

旅客機の飛ぶ高さです。

口をあけると雲が――。

その味は……。

雲のうえにでました。

青い空、空、空。

ですがそこはしらない範囲にして、地底湖の底から顔をだします。

水中は暗く、水が真冬の大気のように澄んでいました。

そこを星が群れになって、青く燃えながらながれていきます。

尾をひいています。なんてうつくしい光景なんでしょう。


















6.空想が間にあわない

足を進めているので、ガムのようなものが厚くなり、背が高くなります。

下から湖面へ近づくにつれ、明るくなっていきました。

カツオの群れが、すごいスピードで突っこんできました。

カツオの顔は、自分の顔とおなじぐらいの大きさです。

大砲の玉が、むかってくるようです。

スリル満点です。

玉がぎっしりで、よける隙間がありません。

カツオがぶつかるのや、ぶつかって痛いのは、しっている範囲ですから、ですから……、ですから……。はやく次を決めないと!

アッ! 通りすぎました。

空想が間にあいませんでした。

ですが、せっかく入った世界ですから――。


















7.さぁ、つづきます・そして自分の世界へ

ものすごいスピードで通りすぎたカツオの群れは、止まることや曲がることができなかったようです。

爆発音が響いてきました。

ウワッ!

からだが強い力にひかれます。

一気に力が強くなり、りょう足の裏がガムからはがれました。

ものすごい勢いで、からだがながされます。

地響きのような音が聞こえてきます。

音が大きくなり、恐ろしい。

ダムの放流です。

外へ放りだされます。

しっている範囲は、落ちる、です。

次は、どうしましょう?

さぁ、ここから先はみなさんが、自分の世界をつくっていってください。


   🌜

どふぁらはダムから飛びだすと同時に、島の夜空へあがります。

天の川のうえへ顔をだしました。

そこには、閉ざされた世界へ陽光をみちびき、青い空と海のひろがる世界をつくった、ブアという大男が、片肘をついて横になっています。

ブアが手の平にはきだした呼気が、丸い球になって天の川をころがっていきました。

球のつくる筋が、輝きながらゆれうごいています。








8.まとめ







こんにちは、どふぁらずら。

悲しみや淋しさ。

背負ってると、なんどもくるずら。

おいらの、苦肉の策。

空想の世界。

のめりこめれば束の間、楽になるずら。




おっと!

空想できるのは、健康だからずら。

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