やだ、やだ、その上から目線。
< 本文は:物語風に2分 >
目次
1.タウパの前書き <自分がえらい、それともバカにしてる>
2.自分の考えが正しいと思って・信用しない
3.えらそうに自分の考えを押し付けるな・うまくかわしてスルー
4.まとめ <ほんのすこしの傲慢でも>
それでは、物語のように、どうぞ
1.タウパの前書き <自分がえらい、それともバカにしてる>
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
ぼくも学校で、おなじようなことがあります。
その男の先生、
自分が正しいと思って、生徒の言うことを信じない。
先生だからえらいと思ってるのか、生徒をバカにしてるのか?
そんな先生につかまったら、
かわすしかない。
2.自分の考えが正しいと思って・信用しない
小学校へ通うのに、集落からでて、すぐのところでした。
タウパのうしろに、海がひろがっています。
海からあがったタウパが、短パンに両足をとおしました。
「やばっ、遊びすぎたかも。もう、だれも歩いてない」
リンも、茶色い短パンをはきました。
「いそがないと、遅刻する」
ヤシの木のあいだを走るタウパが、リンに顔をむけました。
「おばあちゃん、どうしたんだろう?」
茶色い服を着て、道端にしゃがんでいます。
2人が足をとめ、リンが心配そうな顔をします。
「おばあちゃん、だいじょうぶ?」
タウパとリンが両側から、おばあさんの肩にそっと、片手をおきました。
小学校の職員室は、葉でつくった屋根の下でした。
壁がありません。
地面にヤシの葉をあんだマットが敷かれ、木製の机がむきあってならんでいます。
あぐらをかいているのは、腰に茶色い布をまいた、おなかのでた男の先生です。
「どうして遅刻した。遊んでただけなら、こんなにおそくならないだろう」
リンとならんで立つタウパが、ほんのすこしまえにでました。
「学校にくる途中に、おなかを痛がってたおばあさんがいて、ぼくたち2人で肩をかして、おばあさんを家までつれていきました」
先生の口のまわりにはえた、黒いひげがうごきます。
「どうして肩をかした。おまえたちは走るのがはやい。だから、おばあさんの家へいって、家の人に知らせたら、それでおしまいだろう。そうすれば、もっとはやく学校にこられたはずだ」
タウパのほほを、汗がながれました。
「でも、おばあさんの家についたら、家の人は、だれもいなかったから」
「そんなことはない、おまえたちが、すぐに走っていれば、家の人がいたはずだ」
≪そんなの先生に、わかるわけないのに――≫
タウパが、心の中で言いました。
「そもそも、おなかの痛いおばあさんが、ほんとうにいたのか?」
タウパとリンは、目が点になりました。
3.えらそうに自分の考えを押し付けるな・うまくかわしてスルー
「ねぇ、遊びすぎちゃったかも?」
木からおりた子供たちが、林から道へでました。
「ほんとだ、だれも歩いてない。いそごう、遅刻する」
女の子が2人、男の子が3人、茶色い短パン姿で、はだしで地面をけります。
すらっとのびる幹のあいだが、朝の光にみちていました。
5人が、先生のまえに立ちます。
あぐらをかいた先生が、腕を組みました。
「おまえたちは、遅刻ばかりして――」
タウパが片手を、頭にあてました。
「ごめんなさい。寄り道して、遊びすぎちゃって……」
黒いひげにかこまれた、口がうごきます。
「子供は、太陽がのぼってくる空が、ほんのすこし明るくなってきたら、起きる。井戸でしっかり顔をあらったら、すっぱだかのまま浜に立って、太陽を待つ。その日の一番の光をあびれば、一日元気にすごせる。頭がさえて勉強がよくできる。からだが軽くて、家の手伝いがたくさんできる。先生が子供のころは毎日、そうだった。寄り道なんてしなかった」
子供たちが、一様に思います。
≪先生は、そうだったかもしれないけど……≫
「どうだ、おまえたちもやってみろ」
子供たちが、首をかしげました。
「いいか、勉強や家の手伝いをするから、夜はぐっすり眠れて朝、起きられる。そうすればもう、遅刻はしない」
≪寄り道は、余裕があるからできるんだってばぁ。寄り道しても遅刻しない方法を、おしえてくれればいいのに。そんなこともできないで、ばっかみたい≫
タウパが、心の中で言いました。
子供たちが、そろって何度もうなずきます。
「先生の言うとおりです」
女の子が言いました。
「わたしたちも、やってみようかな?」
「よし。俺たちも朝起きたら、太陽をあびよう」
先生が片手で、ひげをなでました。
「そうだ、そうだ、おまえら、わかればいい。もういけ、いっていいぞ」
うまくかわして、スルー成功です。
4.まとめ <ほんのすこしの傲慢でも>
こんにちは、どふぁらずら。
ここまでひどいと、わかりやすい。
んだが、
すこしだとしても傲慢は、
スルーがいいずら。
おっと!
あんまりひどいと、こっちかもしれないずら。
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