本能ってしってる?
かんたんにいうと、わからないのにちゃんとできる、って感じかな!
本文は:物語風に4分
<ふりがな> 小学3年生~
1.タウパの前書き <赤っぽい色のカニ>
2.安全なところがわかる
3.自分のあなの場所がわかる
4.人に食べられないのがわかってる?
5.林のなかにいるのに、海がどっちかわかる
6.カニは、海の水がたかくなる日と、それがその日の夜のいつか、わかる
7.海がたかくなったら、次はひくくなる・それにあわせる
8.どうやって、うまれた島がわかるんだろう?
9.自分が土のなかに住むことがわかる
10.まとめ <教えてもらってないから、ぜんぶ本能>
👳 それじゃあ、物語みたいに、いくよ
1.タウパの前書き <赤っぽい色のカニ>
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
すなはまにたくさんいる、白っぽいカニじゃありません。
赤っぽい色をして、ヤシ林にあなをほって、住んでるカニです。
大人の手のひらより、大きいのもいます。
家のたつ集落にも、あながあって、
昼間でも、カニをみかけることが、あるんだってばぁ。
そのカニをぼくが、しょうかいするから。
2.安全なところがわかる
母屋のゆかは、長方形をしてるんだってばぁ。
平たい石がたつように地面にうまって、ゆかをかこんでるんだ。
そのゆかの角に、屋根をささえる柱がたっています。
柱は、平たい石のうえに、のってる。
その石や、ゆかをかこむ石のわきに、あながあいてる。
あなにカニが、住んでるんだってばぁ。
あなをいじると、ぼくたちの家がこわれる。
だから、そのままにしておくしかない。
安全なんだってばぁ。
3.自分のあなの場所がわかる
カニは、暗くなってから、行動します。
でっかいハサミを内がわにむけて、横にあるく。
昼間でもときどき、あなからでてきます。
ぼくよりもっと小さい子が、カニをおもしろがる。
手に持った木のぼうをむけると、カニがからだをたかくしてハサミをあげる。
ぼうをはさませて、ぼうを持ってカニを、はこぶんだってばぁ。
どこへつれていっても、自分のあなに帰る、すごいよねぇ。
4.人に食べられないのがわかってる?
大人は、カニは友だちだっていう。
子どもが、カニとあそんでると、カニがかわいそうだともいう。
だから、集落に住んでるカニは、でっかくなるのかも?
ぼくらは、カニを食べる。
だけど、いくら大きくても、1ぴきじゃしようがない。
たくさんいないと。
だから大人は、集落に住んでるカニを、相手にしない。
カニはそれをわかってて、住んでるってこと?
だったら、すごい。
5.林のなかにいるのに、海がどっちかわかる
家のたつ集落から道が、島の先たんのほうへつづいています。
カニが、ヤシ林から、海へむかうんだってばぁ。
道をわたって。
大きいのも、そんなに大きくないのも、いっせいにだよ。
もしもぼくが、道にうつぶせになったら。
そのせなかが、カニでかくれるぐらい、たくさん。
どうして海のほうこうが、わかるんだろう!?
6.カニは、海の水がたかくなる日と、それがその日の夜のいつか、わかる
海の水は、すなはまへおしよせたり、遠くへひいたりします。
おしよせると海面がたかくなる。
毎日たかさがかわるのに、カニは一番たかくなる日がわかる。
しかも、それがその日の夜のいつか!
だから、たくさんのカニが、すなはまにでると、海がたかい。
すなはまをおりずに、もう海。
すごいよねぇ。
7.海がたかくなったら、次はひくくなる・それにあわせる
メスはおなかにたまごを、いっぱい持ってる。
海に入ってからだをふるわせて、うむんだ。
うまれたたくさんの赤ちゃんは、海がひくくなる水の動きにのる。
海が赤ちゃんたちを、深いほうへつれていくんだ。
そして赤ちゃんたちは、海をただよう。
ただよいながらカニのすがたに、ちかづいていく。
8.どうやって、うまれた島がわかるんだろう?
海をただよう赤ちゃんは、エサとして食べられちゃう。
だけど、たくさんいるから、多くの赤ちゃんが大きくなる。
カニのすがたにちかづくと、ただようのをやめる。
さんご礁や、あさいところに住むんだ。
なんとそこは、自分がうまれた島なんだってばぁ!
ほかにも島があるのに、どうしてわかるのかな!?
9.自分が土のなかに住むことがわかる
カニは、さんご礁やあさいところで、もっとせい長する。
そうしたら、海がたかくなるのにあわせて、およぎだす。
すなはまにおしよせる、海の動きにのるんだ。
すなはまへ帰ってくる。
そして、島へあがる。
あなをほって、住みはじめるんだってばぁ。
10.まとめ <教えてもらってないから、ぜんぶ本能>
やぁ、どふぁらずら。
カニはだれからも、教えてもらってない。
それなのに、いろんなことがわかるずら。
すごすぎる!
どれもぜんぶ、本能でしてるずら。
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