< 本文は:物語風に2分 >
目次
1.タウパの前書き
2.いったことがかわる
3.なにをいっても聞かない
4.思いどおりにしようとして
5.おてがら!
6.ストレスで体がおかしくなる
7.まとめ
それでは、物語のように、どうぞ
1.タウパの前書き
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
偉いって、なんなの!
バカにすること?
自分の思いどおりにすること?
だったら、バカじゃないの。
2.いったことがかわる
小学校は、ヤシ林にかこまれていました。
どの教室からも子どもたちが飛びだせば、そこはグラウンドです。
ひとり残ったタウパが、あそびにつかったヤシの葉の芯や、木の実をかたづけていました。
「なんだ、ほかの生徒はどうしたんだ?」
お腹のでた男の先生が、黒い髭にかこまれた口をうごかしました。
タウパが、ゴーマン先生にむきます。
「先にかえりました」
「あそんだ子、みんなで片づけるんだ。そうすればグラウンドをつかってもいい」
タウパが口をポカンとひらき、心のなかでいいました。
≪エッ、先生、片づければいいっていったのに……≫
3.なにをいっても聞かない
グラウンドは黒い土です。
「やったわ、またきまった。みんなで片づけをするようになってから、わたしたちのチーム調子いいわ」
「よし、今日はこれでおわりにしてかえろう」
「そうね、じゃあ、片づけましょう」
でっぱったお腹をささえるように、茶色いぬのを腰にまいています。
「なんだおまえら、宿題をやってこない生徒ばかりじゃないか」
大きくてギョロッとした目が、生徒をみまわしました。
「宿題をやってこなかったら、グラウンドをつかえないんだぞ」
タウパが息を大きくすいます。
≪ウソだ。みんなで片づければいいって、いったじゃないか――≫
かた手をギュッとにぎりました。
≪でも、この先生、なにいっても聞いてくれないから……≫
4.思いどおりにしようとして
「みんな、なかなかやるじゃん」
「なんていったって、あそびたいわ」
「みんなで、あそぶの楽しいもの」
「宿題やるのは、いやだけどね」
「それじゃあみんなでグラウンドに、ヤシの葉の芯や木の実をおいて、コートをつくりましょう」
黒い髭のゴーマン先生がきました。
「あそんでないで、はやくかえるんだ」
タウパが1歩まえにでました。
「先生、ここにいる子はみんな、宿題をやりました。あと片づけもみんなでします」
「そうか、そうか、それはいい。毎日宿題をやってくるんだ。そうしたら週の最後の日だけ、グラウンドをつかいなさい」
子どもたち全員が、りょう手をにぎりしめました。
5.おてがら!
角にたつ柱が葉をふいた屋根をささえ、風が教室をとおっていきます。
地面にしいたヤシの葉のマットに、子どもたちがあぐらをかいていました。
担任の女の先生が、黒板のまえにたちました。
「みんな、宿題をやるより、やってこなかったバツで、校庭を走るほうがいいって、わたしがいくらたのんでも、時々しか宿題をやってきてくれないのに、も~」
先生が口をとがらせました。
「それなのに、昨日はみんな宿題をやってきて。聞いたわよ、ゴーマン先生が宿題をやるように、いってくれたって」
6.ストレスで体がおかしくなる
担任の女の先生が、つづけていいます。
「そのみんなの好きなゴーマン先生が、みんなにお話しがあるそうです」
軒をくぐって屋根のしたへ、お腹のでた先生がはいってきました。
黒板のまえにたち、かたほうの手で口のまわりの黒い髭を、ひとなでしました。
「えへん。このクラスは放課後にのこって、グラウンドであそんでる生徒が多いようだが、授業がおわったら、すぐに家へかえりなさい。かえって家のてつだいをするんだ。先生が小学生のころは、あそばないで走って家に」
「先生」
担任の先生にむかって手があがりました。
「お腹がいたい、トイレ――」
「先生、わたしも――」
「わたしは、気持ちがわるい」
クラスのほとんどの子が、教室を飛びだしていきました。
「なんだおまえたち、まだ話しはおわってないぞ」
みんなゴーマン先生がいやで、いやで、体がおかしくなりました。
7.まとめ
こんにちは、どふぁらずら。
どうすることもできない理不尽。
まだいたらたのむから、いなくなるずら。
おっと!
こんな人なら、いくらいてもいいずら。
↓
✨どふぁらのページの紹介 ↓ ↓