< 本文は:物語風に3分 >
目次
1.タウパの前書き
2.弱い者イジメはゆるせない
3.卑きょう者
4.意気消沈
5.自分との戦い
6.やらないわけにはいかない
7.観念する
8.まとめ
それでは、物語のように、どうぞ
1.タウパの前書き
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
ぼくもイジメられてる子を、たすけたことがある。
だけど、
ぼくもリョウガに、たすけてもらったことが、あるんだってばぁ。
だからじゃないけど、
リョウガってカッコいい気がする。
2.弱い者イジメはゆるせない
ヤシの木のあいだをとおる道が、小学校から集落へつづいています。
手製の茶色い短パンをはいた子どもたちが、いっぽうの手に1冊のノートと1本の鉛筆をもってあるいていました。
6年生のふたりの男子がうしろから近づき、5年生の男の子をりょうがわからはさみました。
ふたりが男の子の肩に腕をまわし、道をはずれてヤシ林へはいっていきます。
それをみて5年生のリョウガが、走りだしました。
道をすすんだかと思うと、ヤシの木のあいだの草むらを、足を前後に大きくひらいて、いち目散にかけていきます。
3.卑きょう者
「まて、おまえら、なにやってるんだ。弱い者イジメはやめろ」
3人がふりかえりました。
上級生のひとりの男子が1歩まえにでます。
「なんだおまえ、俺たちがなにをしようが、勝手だろう」
「そんなやつらのいうことを、聞くひつようはない。こっちへくるんだ」
「ふざけたこと、いってんじゃねぇぞ」
もうひとりの男子が、下級生の肩を引くようにしてまえへでました。
リョウガが拳をにぎりました。
「やるかぁ、おまえらみたいな卑きょう者、俺がたたきのめしてやる」
4.意気消沈
リョウガのくりだすこぶしがつづけて空をきり、相手がはじめてだしたパンチをリョウガが頬にうけました。
そのとたんガクン、とりょう膝をおって草むらに、四つん這いになります。
リョウガが、浜辺にならぶヤシの木の横にうつぶせになって、砂にりょう肘をついた手であごをささえ、海へ視線をなげています。
≪あの拳は、きいたぜ。たった1発で、俺の闘志をかんぜんに消しちまった。あんなのはじめてだ≫
心のなかでいいました。
≪あんな拳、またくらったら、俺の正義魂が……≫
リョウガが片手で砂をたたきました。
≪クッソー≫
5.自分との戦い
うつぶせになるリョウガの視線の先の海が、青くかがやいています。
≪おそろしいぜ、あのパンチも怖いが、それをくらって俺の正義魂が、かきけされそうでこわい≫
リョウガが片手で、砂をにぎりしめました。
≪俺は、そんな程度だったのか――≫
にぎった砂が、こぼれおちました。
≪今まで弱いやつをなんとか守ってこれたのは、相手が強くなかったからなのか――。俺が弱いやつを相手にしてたってことか……≫
また片手で、地面をたたきました。
≪だったら俺は、そんな俺をゆるせねぇじゃねぇか――≫
6.やらないわけにはいかない
翌日の放課後、校庭にリョウガが強い拳を持った上級生をまえにして立ちました。
上級生をにらみつけます。
「おまえに俺が勝ったら、弱い者イジメを2度とするんじゃねぇぞ。約束だからな」
上級生がニヤッとしました。
「昨日ぶったおれたばかりなのに、こりねぇやつだなぁ。おまえバカか?」
「うるせぇ、俺はおまえに勝たなきゃならねぇんだ」
上級生につっこんでいきます。
7.観念する
それから5日がすぎました。
ヤシの木のあいだをとおる道をリョウガが、走っています。
男の子の肩にりょうがわから腕をまわして上級生があるき、そのまえにでてふたりにむきました。
「にげるなんてひきょうだぞ。どうしてグラウンドにこない」
強い拳を持った男子が、口をひらきました。
「おまえ、よくしゃべれるな。顔が変形してるじゃねぇか。それのどこをなぐれっていうんだ」
片手で後頭部をこすり、つづけていいます。
「おまえの勝ちでいいよ、俺の負けだ。観念する。もうやめだ。くだらないことはしない」
ふたりが拳をにぎりしめるリョウガの、りょうがわを通りすぎていきました。
8.まとめ
こんにちは、どふぁらずら。
いい根性してる、相手が観念する。
自分との戦い、
ケンカに負けても勝ったずら。
おっと!
こっちは、負けずら。
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